majerca’s blog

日本全国の障害者施設で作られた雑貨だけを集めたセレクトショップ「マジェルカ」のブログ

「障害者」と「障がい者」

先日マジェルカのinstagramにコメントを頂きました。

有難うございます。

内容は、マジェルカが使っている「障害」という表記に関して「障がい」と表した方が良いのでは?というコメント。

ちなみに送ってくださった方自身も「障がい者」である立場からのコメントでした。

 

いつも通りinstagram上で返信を差し上げようとも考えましたが、「障害者」が「障がい者」と表現される事が多くなってきた中で、その言葉や文字を使う機会が多いマジェルカ(私)としてどちらを使っていくべきなのか考え、示しておいた方が良いと考え、以前にブログに書きかけたりした事柄でありながら、その時は色々考えすぎた末、アップしないままでいたので、今回このようなコメントを頂いたのを機会に、それを下さった方に対してだけではなく、改めてここでお伝えしておこうかと思います。

 

(ダイレクトメッセージで頂いた内容であればこういう場に持ち出さずに直接ご返信差し上げますが、オープンなコメントとして頂いた内容でもあったのでこちらで出させて頂きました。)

 

「障がい者」か「障害者」 今は新聞やテレビなどでも前者の「障がい者」を用いているケースを目にする事が多くなったと感じますよね。

 

別に統計をとったりしたわけではないので間違いかもしれないと前置きした上の話ですが、例えば制度名や行政とのやり取りの文書なんかでは“以前からの”「障害者」という表現がそのまま今でも比較的多く使われているのではないかなと感じます。

それは単純に、「障がい」なのか「障害」なのか深く議論される事がないままに、変更する手続き上の手間もあったりしてこれまでを踏襲しているケースもあったりするのかもとも。。

 

反対に「障がい」という表記を多く使うのはメディアを始め、情報を障害者本人に限らず広く世間に発信する立場、または障害者支援を中心に活動をやはり障害者本人に限らず、むしろより広く世間に発信したい立場にあるような団体などに多いのかなと。。

 

他所はさておきマジェルカではどうかというと、基本的に「障害者」の方を使っています。

 

正直言うと私は「どちらでもいい」程度にしかそこにはこだわりをもっていません。

 

ですが一時期「障がい者」を使っていました。

その理由は、単純に世間の流れに倣っておいた方が無難だろうと考えたからでした。

マジェルカに対してネガティブなイメージを出来るだけ持たれたくないという思いから。

それに、自分にとって「どちらでもいい」のであれば、わざわざ相手に嫌な思いを抱かせるかもしれない方を選ぶ理由も無いから。

 

ですが、「障がい者」という言葉が使われ始めた時から多少の違和感を感じていたのも事実。

そんな違和感が、大した理由付けもしないままに自ら使っていると、だんだん気持ち悪くなってきたので元の「障害者」に戻しました。

 

その気持ち悪さというのは、「害」を「がい」の文字にするだけで「障害のある人たちに対して慮ってますよ」感を当事者や世間にアピールしちゃってる自分に。

もちろん言葉の先にある相手を慮る事は大事(ついついそこを疎かにしがちな私には特に)だし、その文字一つとって嫌な思いをする人がいるのであれば使わないというのは、理由として十分でもあるとは思いました。

 

でも、「障害」を「障がい」と平仮名にするのってどこか誤魔化してるというかはぐらかしてるような感じも。

障害をもっている相手がどう感じるかを想像して使われているばかりではなくて、障害を持っていない立場にある者たちが心地良いからと使っているというところも多少はあるのではないかなと。。。

それっていうのは自分たちの見たい見方しかせずに、障害者のリアルな現実を直視しないという事にも繋がったりしていないのかなと。

 

ここで改めて思い浮かんだのは、昔のブログでも書いた事ありますが、そもそも「障害者」の定義という話。

その個人に、日常生活を送る上で支障をきたす身体や精神面などでの機能上の障害があることをもって「障害者」とするのではなく、それら機能上の障害を持っているが故に日常生活を送る上で障害や制限を受けざるをえない立場にある人を「障害者」とする。

という考え方が世界の常識となりつつあります。

「障害」を前者はその個人に原因を、後者はその個人が属する社会に原因をおいています。

 

特に今の日本ではまだまだそういう考え方が浸透しているとは思えないし、むしろ逆行しているようにさえ思える事も多いのですが、それでもそう考えた時には社会の側が自分たちの生み出してしまっている「障害」を自分たちに心地よい「障がい」という表現でオブラートに包んで誤魔化したり、正面からその事実と向き合わないという事にもつながってはいやしないかとも考えてしまいます。

 

そんなワケで私は今「障害者」という表記を使っていますが、そっちを使うべきだと言うつもりはなくどっちでもいいと思うんです、「障がい者」でも「障害者」でもその言葉の持つ意味を考えて意思をもって使っていれば。

 

皆さんはどう思われますか?

 

(その当時に作ったマジェルカのどこかでの表記にはまだ平仮名表記が残っているかもしれません)