majerca’s blog

日本全国の障害者施設で作られた雑貨だけを集めたセレクトショップ「マジェルカ」のブログ

マジェルカという場所

ご本人の了解を得て書きますが、マジェルカのスタッフとして関わってくれている方の中に

鬱病の方がいます。

聞けば以前の職場ではなかなかなハードワークだった様子で、それが直接的な原因と

なったようなのです。

そして障害者手帳も持っているので一応「障害者」って事になっています。

そんな彼女も働いているマジェルカですが、その活動は皆さんもご存知の通り障害の

ある方達が作ったグッズの販売が中心です。

けれどもマジェルカの場自体は、マジェルカが取引している福祉施設さんのような

障害のある方が働くことやそれも含めた生活への直接の支援をする場所ではありません。

ついでに、そういう場として活用するというつもりも今のところは考えていません。

それは、マジェルカが今目指したい事や考えている事からすると少しずれてくるから、

また、今のマジェルカの状況を考えるとそうなのです。

ですから彼女に働いてもらうようにしたのも、障害を抱えているからでも、彼女を支援する

意味からでもありません。

それでもマジェルカは働く場として色々な意味から私始めスタッフの為の場ではあります。

ではありますが、ショップとして外から見た時にマジェルカという場は、働く人の為ではなく

ここに来てくれるお客様の為の場、モノを売る場、買ってもらえる場でなくてはなりません。

そして、それによってショップとして維持、運営出来てこそはじめてそこで働く私たちの

為の場となりえるのです。

そういうわけですから、そこの(マジェルカの場の維持、運営に繋がる)働きが、こちらが望む

範囲で出来さえすれば障害の有る無しに関わらずこの場で働いてもらいたい相手になります。

その点をもって冒頭の彼女にはスタッフとして関わってもらっていますし、私よりも

よっぽど接客対応は良いので(本当に)こちらが可能な範囲で来てもらう日も増やして

もらったりもしています。

ただ、そういうものを抱えているという事で、私にはとても理解出来ない事もあるのだろうな

と思いつつも、足が悪い人にはその点を気遣うように、計算が弱い人には他の仕事をさせるように(?)

少しはその点を気に掛けているつもりではおります。

(本人は最初から全然キビシイって言ってますが・・・)

ついでに言えば、手帳を持っていていわゆる「障害者」という立場の方と直接一緒に働くのは

初めてなので、主に私自身の意識の気づきの面で勉強にもなっている事もあります。

(うまく言えない、なんのこっちゃ⁈)

そんなマジェルカなのですが、外部の福祉施設さんが活動の一環としてここの場を

ご利用になる(っぽい)場合がままあったりします。

例えば最近のケースだと。

ケース1

スタッフさん、メンバーさん総勢10名位でおいでになりました。

どなたからも挨拶されたり話しかけられたりは無かったのですが、それだけ大人数

で来れば目立つし、会話している内容などから福祉関係だとわかります。

興味深そうに店内を隅々見て回りあれこれ手にとっている方もいれば、飽きて外へ出て

行く方など。

中でも早々に飽きた管理者っぽい男性は「またココに集合な!」と他の方に声をかけて

最終的に皆さんが帰られるまで一時間位の間に何度も出たり入ったり。

そして皆さん最後は店の前で集合写真を撮って帰られました。

また、その数日前・・・

まず事前に、職員さんから「活動の一環でお邪魔して良いか」とメールでお問い合わせを

もらいました。

そもそもマジェルカは営業時間中はいつでもどなたでも入って来て良い雑貨屋ですから

どうぞ。と。

ただ、メンバーの行動を記録におさめるとかなにか助成金を受けての活動だそうで、店内で

メンバーの行動の様子を撮影したい、とのこと。

そこは他のお客様やウチの営業活動の邪魔にならないようにやってください。と。

ウチとしては積極的にではないですが、まぁいいですよ。と。

当日、予定の時間、彼らに会いに来たご様子の方がマジェルカに何名か集まり始めてました。

それから相当経ってからやっと皆様がご到着。

スタッフさんが挨拶に来たので名刺を出してご挨拶したら名刺もなく名乗ってももらえず、

でも、メールでやり取りした方だと思ったらそのご本人は「外で車で待機してる」そう。。。

「はぁ、そうですか・・・」

その後は先に来ていたお知り合いと盛り上がりながら皆で移動されて行きました。

この間ものの3分位。。。

ちなみにこちら福祉業界内ではそこそこ知られていてご活躍もされているみたいです。

またまたその以前には

注文していた商品を納品にある施設さんがメンバーさん、スタッフさんが大勢で来られました。

カウンターで検品の為に私の前に広げた商品の前に皆さんがズラッと集まり、スタッフさんが

利用者さんに「◯◯さん、それじゃぁ数えて下さいね。」と

それから「い~ち」「に~ぃ」・・・・・・「さんじゅ~」と目の前で終わるまで付き合いました。

その途中では商品を持ったお客様もカウンターに来られたり。

その後でスタッフさんには「納品、これからは送ってください。」とお伝えしました。

他にも似たような事は多いです。

メンバーさんに対してスタッフさんが「はーい!今日は買い物はしませんよ~!」と大きな声で

いいながら見学されたり、見るのに飽きて時間を持て余したメンバーさんやスタッフさんが入り口

や通路にたむろしてお客様をシャットアウトしたり。(もちろん注意しますが)

「買い物はしませんよ~!」はあまりに露骨だとしても皆さんに一貫しているのはショップである

マジェルカに来られてもお買い物はされないという事。

見学などそれ以外だけが目的の様子。

もちろん見に来て頂くのは全然構いません。

見学料なんてものは頂きません。(もらおうかな・・・)

それが普通にモノ売るお店の形ですし、普段、通りを歩いて入ってくれる方々も、何を買うという

わけでもなく、また、目的があるわけでなくとも入ってこられますから。

欲しいモノがあったり、欲しくなったりしてくれれば買って頂けばいいし、それが無ければ買わ

なければいいだけ。

雑貨屋なんて特にそんなモンです。

むしろ欲しいと思ってもらえないのはそう思ってもらえるモノを置けていなかったり、そう思って

もらえる売り方が出来ていないこちらの問題。

買わなければ裏から怖いお兄さんが出てきて買うまで帰らせてくれないなんて事もありません。

でも、上の福祉施設の方々の場合は明らかにある目的にマジェルカという場を使う為だけに来られます。

それは私たちがメインとして意図しているモノを売る為の場としてここを作っているという事は結局は

全く無視をしてご自分たちの欲求を満たす事だけを目的に。

そして、同じように見学に来てくれても、そのこちらの意図を理解して、お買い物をしてくれる方々も

片方ではたくさんいらっしゃる。

お行儀というかマナーの違いですかね?

最初から「欲しいのはヒントや情報だけでモノは買わない!」ってのも百歩譲ってアリです。

その場合のコツを教えます。

その場合はそんなモードを出来るだけ私たちスタッフには見せないでください。

間違っても声に出したりしてはいけません。

私たちのテンションが下がるので。。。

嘘でも「これ欲しい~!どうしよっかな~」と迷ってる風を装ってみてもいいでしょう。

「買わない」とか「買ってくれる」とかセコい話しをしながらも、私自身マジェルカが単にモノの

売り買いをする為の場だけとしているワケではありません。

逆の見方をすれば、その甲斐あって何も買う気はないのにショップであるマジェルカにわざわざ

来る人たちがいるともいえます。

ただね、おかげでそうやって皆さんが興味を持って見に来てくれるそんなマジェルカ。

その場を維持していけるのは商品を並べているから、ではなくて、売って商売しているからなのですよ。

そしてまだまだ力やらなんやら色々と足りませんが、その為の場作りにこだわっているから。

そういう方法で障害のある方々が作るモノやコトを世の中に知ってもらうのが他でもないマジェルカの

やり方ですし、だからこそ他ではないウチだから出来る事もあるという自負も持っています。

ショップとして外から見た時にマジェルカという場はここに来てくれるお客様の為の場、モノを売る場、

買ってもらえる場でなくてはなりません。

そして、それによってショップとして維持、運営出来てこそはじめて障害のある方やその支援をされる

方々がここでヒントや価値を見つけてもらえるかもしれない場ともなりえるのです。

マジェルカみたいな店って他にそうは無いじゃないですか。

きっと他の雑貨屋さんやセレクトショップにどやどやっと見学だけに行くような事やりませんよね?

障害のある方が作る製品を扱うマジェルカだから許されると勝手にどこか思ってるんですよね?

ダメですよ。

「障害者理解をもっと社会に広げるぜ!」的な事言ってても受け入れられそうな狭い世界の相手だけ

してては。

しかもそこででさえきちんと振舞えないなんてのはよそ行ったら全くダメでしょ。

マジェルカだから障害のあるメンバーさん一人だけで営業に来させても後からなんのフォローも

しないんですよね?(たまにあります)

きっと障害者と関わるマジェルカだからいけるかもと思ってるんですよね?

ダメです。

それにきちんと評価と検証をして下さい。

もしかしたらもしかしてもっと生産性があるお仕事に高められるかもしれないじゃないですか。

それともそんな事ハナから考えてないって?

とりあえず行っとけみたいなの、せっかく頑張った彼らの働きに対して失礼です。

彼、障害で言葉が聞き取りにくかったでしたが元気でなんか良い感じでしたよ。

福祉施設の運営やそこで働く事、とても大変でなおかつ意義のあるお仕事だと思ってます。

ご自分たちでもきっとそう思っていますよね、そうあるべきだと思います。

だからと言って自分たちがやっている事の価値ばかりに目がいって相手の意図や利益を無視しては

ダメですよ。

商品を買う、買わないという話は体質が端的にあらわれているなぁと実感しただけの話です。

もしかしたら癖になっているのかもしれないそこの意識を変えるだけで可能性が開けるのではないかと

思っていたりもするのです。

外と繋がる方法をあれこれ考えた時に、相手から何かを得る事ばかりを考えるのではなくて、相手に

何を与える事が出来るのか。

実はご自分たちが思い込んでいる以上に、周囲に与える事が出来る価値を持っている、または生み出す

ポテンシャルを抱えていると思える福祉施設さんは多いと思って日頃見ています。

それを見つけるのがワクワクするのと同時に何故もっと積極的に出さないの?とも思っています。

「もったいない」

私がマジェルカを始めるきっかけになった思い。

当時とは少しその中身が変わっても「もったいない」がいまだにあっちこっちで。

補足(いいわけ)

名前は出さずとも相手やその行動の内容を書くのもどうかと思いました。

また、周りから顔の見えたり見えなかったりする意見も受けて近頃は私なりにそういうのを以前より

控えてはいたのですが、やはりマジェルカは、日々様々な方が行き来する生の現場を、しかも他には

あまりない立場で生きているので、その中の出来事から感じたり考えている事をお伝えしてなんぼだろうと。

この場をただのはけ口にする事にならないように気をつけながら。

おせっかいでも私の立場として伝えたい事は伝えるけれど、それをどう捉えるかは相手次第で良いよねと

少しシフトを入れ替えました(戻しました?)

さて、お口直しに新商品ではないのですがご紹介。

岡山県NPO岡山けんかれんが運営する福祉施設「ふぁみりお」さんで作っているデニムの

コサージュです。

ある日吉祥寺のマジェルカに広島県でも岡山にほど近い福山市でデニムのインディゴ染めを

中心にされている坂本デニム(株)さんがおいで下さって、製造の過程でたくさん出る端切れや糸を

何か活用したいとのご相談で、地域的にも近いふぁみりおさんにご連絡したところ早速坂本デニム

さんへ足を運んで下さいました。

そのデニム地を見せて頂き、私たちマジェルカの方でふぁみりおさんに、こんなモノ出来ませんか?

とご提案して出来上がったのがこのデニムコサージュ。

とてもカラフルなモノが多いマジェルカ、特にアクセサリーは。

そんなマジェルカの中で、派手さはそんなに無い分優しげな雰囲気を放っていて、他のモノでは手に

とって頂けないお客様に喜んで頂いています。

ごめんなさい。。。

紹介しておきながら今は吉祥寺のショップ限定です。

近日中にwebショップにUPしますね。

でも、同じ「ふぁみりお」さんで作る違う形のデニムのアクセサリーはこちら

これも素敵ですよね。

これから少しずつこちらでも商品の紹介もしていければと思っています。