majerca’s blog

日本全国の障害者施設で作られた雑貨だけを集めたセレクトショップ「マジェルカ」のブログ

反動ですかぁ?

昨日は外せない打ち合わせの為に都心に出て行かなければならなかったので
午後の2時頃から6時頃までやむをえず店を閉めていました。

一日の中でも比較的お客さんが来られる時間帯をクローズにするのは痛いのですが
ここ最近夏に入ってからはお客さんがガックリ減っているし、まぁ大丈夫かな、
などと身勝手な事や、今日は開店休業だな・・・などと諦めていたら、閉店までの
2時間が大忙しでした。
その2時間で普段の一日の売り上げ以上!

そんな日もあるんですね。

そんな中、閉店間際に来られたお客様、商品の仕入れや値付けといった突っ込んだ
質問をされるので???と思って伺うと福祉施設さんの工賃アップや就労促進などなど、
中間支援として、いわゆるコンサルティングをされている会社の方だそう。
聞かれるままに、そして別に聞かれてもいないのに(笑)普段の活動の中で考えている事
など色んなお話をさせて頂きました。

さかのぼる事数日前には、とある地域の福祉施設さんから製品のデザインから梃入れ
を頼まれて関わっているというデザイナーさんが来られて、その製品のアドバイス
求められました。
プロジェクトとしてある程度進んでいるその製品に、そのものやパッケージなどの
デザイン以前に用途や価格設定(他にその時に私がこだわったのは手にした時の心地
よさみたいな点)などの外面の要素や色んな背景といった商品としての諸々に対し率直に
(はい、いつも私は比較的率直です)やんわりとダメ出しをしてしまうといった事も
ありました。

そんなお二人にもう一つ私が放ったのが「(それぞれ)そういう立場で施設さんから
仕事を請け負って関わっている方が私にそういう根本的な事を聞くというのはなんだか
変な気もする」という言葉でした。

意地悪ですねぇ・・・

そこには最近感じていた思いもあってなんです。

近頃お付き合いのある施設さんと商品の価格設定に関するお話をする機会が多く、大体
同じ様な話をするんですが、つくづく、ホントにつくづく皆さんきちんと考えられて
いないと感じるんです。

で、こういう話になると外部から出がちなのが「福祉施設職員ってのは・・・」という言葉。

でもね、考えられていないのは職員の彼ら彼女らの問題でしょうか?

逆に自分が日々障がいのある方々のケアをしながら、施設を運営しながらそんな商品の
価格がどうだとかきちんと調べて突き詰めて考えられますかね?
商品の企画だとか、デザインだとかもそうですけど少なくとも私には無理ですね。
出来たとしても本来の障がいのある方々のケアや施設の運営がおざなりになると思います。
不器用な私なんかには絶対無理!

そう、出来ないからこそ外のソースとして様々な中間支援の方が関わり、そこに色んな
お金も落とされているわけですよね。
ちなみに聞くところによると工賃倍増5か年計画では330億円だそうです。使われた予算は。

なのに日々色んな施設さんと商品の売り買いに関するリアルなやり取りをしていて感じる
のは、価格だとか売り方ってのを、極端に言うと「へ?なにそれ」みたいな現状がまだまだ。
そしてそれを一件一件お話して体力消耗したりしているんですよ。

それで自然に思うのは、そういった部分までしっかりと指導するようなプログラムがこれまで
そもそも無いか少なかったのかなと。

工賃に還元するのが目的であるなら、作って終わりでは無くて売るところまでしっかり
やらないといけないはず。
コンセプトやデザインも大切ですが、それはモノ作りの川上であって一部分でしかない。
そして最下流の川下は売る部分であり、またそれを買ったお客様がどのようなリアクション
等を取るかまでも捉えて新たに川上に戻る事だって必要なはずです。

モノづくりの川上から売るという行為の川下まで一通りしっかりと繋いでいかなければ
ならない。
素敵な製品が出来上がるというのはその中のあくまでも一つのフェーズでの結果でしか
ないはずだから、そこの結果だけで満足してはいけないのです。
でもそんな川上部分に関わる人に比べて川下にまで関わる人の比率がアンバランスすぎる
のでは?
というのが私が近頃感じている事で、だからこんなにも施設の方々はデザインはじめ
どんなモノを作るって事に意識が行ってても売るという現場を想像する力が強められて
いないのでは?
そしてそこを何とかしない限りはいくらお金や人を使っても福祉のモノ作り、そしてそれ
に対する世間の評価ってのは変わらないのでは?いや、それ以前に世間の評価を受ける場
にも出れないのでは?などという事。

でもね、少し希望が見えるのは自分も福祉施設製品を売る店をやりたいって方がここ
マジェルカにもちょこちょこ見えられるって事。

でも私は安易に「素晴らしい!やりなさい!」とは言いません。
だってまだまだ前述の様な状況だし色々と大変だもん。

ただ、少しづつ良い方向に変わってますよ。

私ももう少し頑張って福祉施設製品のショップを皆さんがやり易くしてあげますよっ!!


あれ?なんだ・・・先日の辛気臭い記事の反動か!?


PS 上で取り上げたお二人。すみません・・・
   でもわざわざ来て下さってこんな小うるさいオッサンに話を聞いてくれるのはとても
       ガッツがあるし真摯なところは尊敬しました。
       こういう形で取り上げさせて頂いても私のようにちっぽけじゃなさそうなのできっと
       気分を害されるという事もないだろうと思ってでした。
      よろしければ是非またお会いしましょう。
    (もし不快なお気持ちにさせたなら申し訳ありません)