全国の福祉施設で作られている手仕事品のセレクトショップ

すいーつばたけ

いよいよゴールデンウィーク本番に突入しましたね。

 

プレミアムフライデーなんかにはちっともおどらせられなかった貴方でもきっとゴールデンウィークには小躍りしたりしなかったりしているのでは?

ただし小躍りし疲れて5月病などになってそのまま長〜いお休み状態に突入してしまわなければいいな、とは思います♪

 

どっちにしてもお店のある私たちにとっては「プレミアム? ゴールデン? ナニそれ? ビールとか発泡酒のことですか?」ってな感じで絶賛営業中!

 

気が向いたらそんなマジェルカにも遊びに来てくださいな。

 

そういえば、前回のブログに対して「なに弱気になってんの?」みたいな突っ込みが入ったりもしましたが私はまぁまぁ大丈夫です。

打たれ強い方なのでことさら落ち込む事もなく、かといって近頃は逆境で特別燃え上がるような事もあんまりなく、淡々と今日も生きてるし明日も生きていくことでしょう。

 

さて、今日はまた過去に訪問しながらここでご紹介できていない作業所さんの一つ、埼玉県の川口市にある「社会福祉法人めだかすとりぃむ」の「すいーつばたけ」さんのお話を。

 

平仮名に対して並々ならぬこだわりがあるっぽいこちらの法人さん、マジェルカでは木工製品と手織り製品を扱わせて頂いております。

 

そんな「すいーつばたけ」さんとのお取引が始まったのは比較的最近です。

確か昨年の夏頃だったでしょうか、スタッフのお一人がマジェルカに来てお話をさせてもらう機会があり、その後こちらが提示したお取引などの条件などなどを前向きに検討下さりお付き合いが始まりました。

 

そして先日埼玉県の川口にある事業所を訪問してきたのですが、実はこちらにはマジェルカをOPENさせる前の6年ほど前にもお邪魔した事があったのです。

 

というのもマジェルカを始めるにあたって面白い製品作りをしている福祉施設の情報集めで参考にさせてもらった、確か生協さんか何かが発行していた福祉施設の活動などを紹介していた冊子で見つけたような気がしますが、木工製品で面白い物を探していた中で気になって連絡をとってお邪魔させて頂いたのでした。

 

その時は残念ながらお取引には繋がりませんでした。

 

ちなみに当時、お取引先相手となる福祉施設を開拓する際には20ページ位になる提案書を作って持って行っていました。

そこには私の経歴やマジェルカのコンセプト、それを始めようとしている理由や思い、ショップのイメージや、開店する予定だった西荻窪の商圏としての価値や、マジェルカの事業に参加してもらう事が事業所さんにとってどんな意味になり得るかなどなど。。。

 

今はそこまでしていませんが当時どうしてそこまでしたかというと断られるのが前提だと考えていたから。

冗談でなく本気で「障害のある人たちが一生懸命作ったモノを商売のネタにするなんて何考えてんの⁉︎」

くらい言われると考えていました。

 

何故なら、世の中で誰もこんな商売やってる人が見当たらなかった(知らなかった)から。

彼らの商品を売っているといえば福祉バザーや行政などが運営する福祉ショップしか見なかったから。

きっと慈善活動チックな関わり方でなければNG、ましてや商売のネタにするなんてもってのほかなアンタッチャブルな世界だと思ってた。

だから誰も手をつけないんだ。

と。

 

だからきっと断られる。

でもやりたいから理論武装ってほどじゃないけど口説き落とすつもりで準備して挑んだ(まさに挑むって感覚だった)

 

そしてそんな最初の訪問先が確かここの「すいーつばたけ」さんだった、ような。

 

そしていざ!

 

ドキドキ・・・

 

そしたら作った資料なんか半分くらいに「売ってくれる所を探していたんですよ。」との言葉。

 

ナニーッ!?

 

「そ、そうなん?」

 

その後も同じようなやり取りをいくつもの事業所さんと繰り返しマジェルカをオープンさせましたとさ。。。

 

そんなちょっぴりホロ苦(?)な思い出もある「すいーつばたけ」さんと改めてお付き合いが始まり久々の訪問。

 

あまり業界の色々を知らなかったあの頃がなんだか懐かしいなぁ。。。

などとちょっぴりおセンチな気分になって、涙が出るのはやたらと走るトラックが巻き上げる砂埃のせいだよね、とか思いながら駅からすいーつばたけさんへの道のりをテクテク。

 

当時も何も無かったけど今も何も無いねー。とか

造園屋さん、前にもあったあった。とか

帰りに猫のエサ買って帰らなきゃ。とか

どうでもいい事をブツブツ言って歩いていたら見えてきました!

 

 

入ってすぐは明るいショップになっていてパンやクッキーがたくさん。

木工品もいろいろ置いてあります。

是非みなさま遊びに行ってみてくださいな。

 

来訪を告げると奥から担当のTさんが出てきてくれて早速木工房へと案内してくれました。

明るい室内ではメンバーの皆さんがせっせと作業中です。

 

糸鋸盤を使って細かな切断作業をするメンバーさん。

 

「すいーつばたけ」さんの他にあちこちの作業所を訪問してきた今でこそ、こういう光景を普通の事として見れるようになりましたが、昔は、それまで福祉現場に携わった経験が無かった私にとっては障害者と呼ばれる人がこんな危険な機械を使って作業をしている事にとても驚いたのを思い出しました。

当時はカッターを使っているメンバーさんをみて「危ない!」「怖い!」と感じたりしていたのも思い出しました。

 

それくらい障害のある方に対して思い込みを持った見方をしていたのだなと改めて感じます。

 

その後もマジェルカを始めるにあたって、また、始めてからも行く先々で「この人たちってこんな事できるんだ!」っていう事をどんどん知っていくにつれて、元の自分と同じようにそういうささいですが本当の事を知らないでいる世の中の圧倒的多数の人たちに本当をもう少し知ってもらう事もマジェルカの意味だと考えるように。

 

ただ、正直にいうと、ずいぶん多くの関わりを経てきた今では昔ほどそんな発見に驚く事というのはは減りました。

自分にとっても当然になっていったから。

 

そしてそれにつれてブログの更新頻度も下がりました。

 

でも、それが日常になってしまった人たちにとって特別ではなく当たり前の事でも、そんな日常を知り得ない人間にとっては勝手に間違えて誤解した見方が当たり前になってしまっていることがあるという事を、糸鋸やカッターを使いこなす彼らを見る事で身をもって知ってきた自分としては、それが面白いか面白くないかに関わらず(でも出来れば少しでも面白げに)そんな彼らの日常を発信し続ける事がまた別の誰かの視点を変えるという事もあるのかもしれないと。

 

そんな事を改めて考えるきっかけにもなった「すいーつばたけ」さんへの訪問なのでした。。。

 

塗装作業をするメンバーさん

 

塗装時に台に使う板が片隅にゴロゴロ転がっていました。

これまでは処分していたこの板ですが、よく見れば面白い模様や色合い。

作ろうと思って作れるのではないところも面白いでは?

 

と思って「すいーつばたけ」さんと一緒に試行錯誤して作ったのがこちらのアニマルブローチ

一見すると価値が無いと見過ごされるようなモノに新しい価値を与える。

コレって作業所さんのモノづくりとは色んな意味から相性が良いと思っています。

 

こんな製品もありますよと紹介してもらいました。

「ごめんなさい、ひとまず今はマジェルカにはいらないです・・・」

 

でも、こんな細かな加工が出来る作業所はそうは多くは無い。

という事で、「コレが出来るならこういうの作ってみません?」と作ってもらったの。

このブローチ、透かし部分から覗く後ろの生地で表情も変わります。

「すいーつばたけ」さんでは手織りもやっているのでそこで出るハギレを台紙に活かしてみました。

 

そしてこちらはマジェルカでも人気商品になったモビール。

すいーつばたけさんのオリジナル商品を少しだけカスタマイズしてもらいました。

 

ご自分たちでもいろいろ試しているようで工房の片隅にはこんなのもあったり。

 

中でもとっても気になったのがこの木製の鏡餅

来年のお正月にはマジェルカでも並べられるかな。

 

木工房で窓口担当のTさん、今回のお付き合い再開のきっかけになった制作担当のSさん、共に様々なご提案にとても前向きに迅速に対応して下さるのでマジェルカでも頑張って販売したいと思えます。

 

お陰様で良いお付き合いをさせていただけるお取引先の事業所さんが近頃さらに増えてきて、それにつれて商品も増えているマジェルカです。

 

 

 

みなさん来てね♪


今回もマジェルカcafé開催しました

最近会う人から「もう事業所にしたんだっけ?」とか「利用者さんもう来ているの?」などとちょくちょく尋ねられます。

 

以前にここに書いたマジェルカを就労支援事業所にするという事、それを知って下さって尋ねてくれます。

 

が!

 

具体的なその準備はまだまだ始まったばかりなのです。

 

その申請のためここ最近マジェルカ定休日の火曜日に毎週東京都庁を訪ねています。

 

これが思っていた以上に大変。

 

ちょうど今年度から障害者施設開設の認可が厳しくなったという事で、これまでだったらスムーズにいけば2、3ヶ月で開設できていたのもこれからは最低でも4、5ヶ月程度かかる事に。

審査の目も厳しく、しっかり時間をかけてチェックするという。

 

とはいえ、正直言うとタカをくくっていたところもあったのですが実際に厳しい感じ。

 

そして特にマジェルカが目指す就労継続A型事業所に対しては。

 

というのも、ざっくりいえば、障害者を雇用して給料払っても、入って来る給付金や助成金との差し引きで出る利益(?)だけを目当てにして、本来であればそれらの対価として提供すべき障害者の働く機会や場を作るのと同時に、そこから給与を生み出す為の生産活動や営業活動をせずにいるという、制度の趣旨に反した運営をしているA型事業所が多いため。

 

今までは申請時点で分からなかったとはいえそんな事業者でも認可してきたのに、と思わなくもないですが、だからといってそれで良いわけでないのは事実なのだから仕方が無いといえば仕方がないことですね。

 

ここで先走ってA型事業所やります!と言ってはしまったけれど「やります!」って言ったからやれるわけではなく、審査の上で「アンタんとこ無理でしょ」と判断された結果東京都から認可が降りなければ開設は出来ないのです。

 

どこかの学校みたいに偉い人の奥さまでもつかまえて名誉所長とかにして「風が吹いた」とかいってみたいけどそんなワケはなく、役所の人が忖度して審査に通りやすく書類作りを手伝ってくれたりするというのも残念ながら。。。

 

ちなみに

「東京都の事業所の製品をもっと扱ってもらえると嬉しい。」と言われたので

「はい!いいですよ‼︎ その代わりに便宜を図って下さい!!!

とダメもとで言ってみました。(トンデモナイ奴ですね)

そしたら「それは出来ません。。。」と

そりゃーダメですわな(笑)

 

という事で、調子にのって見切り発車気味にココで「A型事業所やりま〜す!」と言ったはいいものの、もしかしたらダメな事もありえます。

その時は何事もなかったようにその事には一切触れずに今まで通りにしていくので、皆さんもそこには触れずにそっとしておいて下さいませ。

日本人は忘れやすいからそれでもきっと大丈夫だと思ってます♪

 

今までどちらかというと「嫌いなら嫌いでいいもんね〜」くらいな感じでやってきましたが、もし開設できた折には「ワタシの事は嫌いでもマジェルカの事は嫌いにならないでくださいっ!」って感じでこの軽い頭を方々で下げて頑張る所存ですのでどうか東京都さん、どうぞよろしくお願いいたします‼︎

 

フゥ。。。ε-(´∀`; )

 

っていうことで本題

 

先日の日曜日に「マジェルカcafé」を開催しました。

これまでに比べて参加お申し込みのペースが鈍かったので今回はこじんまりした会になりそうだぞ、なんて思っていたのですが最終的には10名の方がご参加下さいました。

これ位の数がちょうどいいみたい。

 

大学院で障害者研究をされている方や、面白かったのが、遠くみちのく青森からわざわざ参加してくれた別々のお二人が知り合い同士で、東京のマジェルカで偶然顔をあわせるという出来事も。

あとは、いつもはなぜか参加が少ない現場で障害者支援に携わっている方のご参加が今回は多かったのと、あとは、これから海外で障害者支援に関わる予定という企業のCSR担当の方のご参加などなど。

 

そんな感じの参加者さんだったので、今回はマジェルカの活動になんとなく興味があるとか、話しを聞いてみたいというよりも、それぞれが障害のある方々の支援に関わる上でのリアルな悩みや思い、具体的な問題意識だったりを持っての参加だったように思われました。

その分、私が話すのを聞くだけでなく皆さんからの話で話題が広がったし、一生懸命聞いてくれている感じもして、その後の懇親会も含めていつも以上に盛り上がった会になったように感じました。

 

また、その2日後の火曜日には今回のマジェルカcaféで出会った作業所さんに早速お邪魔してきて、今後のお付き合いが始まる事にもつながったり。

 

今はテーマを決めずに行っているマジェルカcaféですが、現場でモノづくりやそれを売る事を通して障害者支援をしている方にとって、何が悩み所なのか、その全てではありませんがほぼ共通しているものってのは、普段のマジェルカの活動でのアチコチとのおつきあいの中からも感じ取ってはきましたが、またこういった形で普段お付き合いの無い支援者の方たちからも改まって聞き、話す機会を持つ事でも、だいぶはっきりと見えてきました。

そしてそれがどうすれば解決とまでいわずとも整理できるのかということも。

 

そのうちそんな現場の支援者の方向けにテーマを絞ったマジェルカcaféというのを企画してみてもいいのかななどとも考えたりしています。

 

そんなマジェルカcafé 5月も開催したいと思います。

今回はまだテーマやご参加対象者は絞りません。

冷やかしでも、そして私の事を嫌いでも、マジェルカの事を嫌いな方でもむしろ歓迎いたします♪

参加ご希望の方はこちらから→

(参加ご希望者が多くなった場合にはお断りさせていただく場合もあります)


ビデオレター

前回「作り手を訪ねて・・・」というタイトルで記事を書いた後の昨日、ちょっぴり嬉しい出来事がありました。
マジェルカでも商品をお取り扱いさせて頂いている福岡の「工房まる」さんからスタッフのSさんが遊びに来て下さいました。しかも工房で作業するメンバーさんのビデオレターを携えて。

スタッフと一緒に覗き込んだiPadの中の映像にはカメラ(iPad)を向けられてとても良い表情を見せているメンバーさんたちや居心地の良さげな工房の様子などが。

商品は扱わせて頂きながらも福岡まではまだ足を運べていない私にとって、全てが初めましての相手や光景ばかり。


魅力のあるモノが多い工房まるさんの商品、これまでもスタッフさんとのやり取りの中からや、まるさんのホームページやブログなどからそのモノ作りの背景を伺い知る事はわずかながら出来ていて、そこから知れる事柄がそれら商品の魅力を醸し出しているのだろうなとはボンヤリ感じたつもりになってはいました。

(マジェルカに並ぶ「工房まる」さんの商品たち)


ただ、同時にこちらの工房まるさんの商品はモノとしてそれ自体が魅せやすく売りやすいというのも事実で、また障害者アートに関心ある系の人達から注目度が高い団体さんでもあります。
その分マジェルカでも、だから扱っているというか、それだけで売っているという事にもなっていたかも。。。


まぁ、商売としてモノ売りやってる身としてはそれだけでも取り扱う理由として充分過ぎる事なんですが、何をゴチャゴチャ言っているかというと、今回のビデオレターを見せてもらえた事で、これからはそれらの工房まるさんのモノを前にした時に、作り手の顔や様子、それらが生まれる工房の空気感といった背景を今までよりも少しだけリアルに思い描く事が出来るようになったのは私たちマジェルカにとっては嬉しい事だということ。

私たちが今まで以上に思い入れや愛着を持って接する事が出来るようになったから。

私たちにとってそれを扱う理由や動機づけが強まったから。

 

また、自分たちが作ったモノがマジェルカで並べて売られている事が彼ら彼女らにとっても喜ばしい事でモチベーションにもなっているということを、そして今回マジェルカに届けるビデオレターを撮るといったら喜んでくれた(ただカメラに撮られる事が楽しかっただけという話もありますが・・・(笑))というようなことをSさんの口から耳にすればなおさらの事。

 

日本各地の現場で頑張って(たり頑張らなかったりしながら)作ってくれているメンバーさんがマジェルカという場所で私たちが頑張って売っているその事を喜んでくれているという事実、そのためだけでやってるって言ってもいいかもしれないくらいにそれはこのマジェルカという場所を維持し続けていこうという私たちのモチベーションになっています。

 

それは届いた商品にメンバーさんからのお手紙が入っていたりとかいう小さな事(それはスタッフさんの心遣いだったりもするのですが)だったりします。

正直がっかりするような事も少なからず経験してきたかもしれませんが、でも、日々の小さな出来事の度に小さな喜びとやりがいを噛みしめる事を繰り返してきながらここまでやってこれたのだろうな、とも。

 

逆にそう思えなくなったり、そう実感出来るような機会が無くなったらそこで終わりかな、とも。

だから私が現場を訪ねたがるという事には、そんな実感を得て気持ちを強めたり力に繋げたいという思いもあるのかもしれません。

 

どれもが小さな出来事で、これまで何度も繰り返してきて、これから何度も繰り返す感情だろうけれど改めて。。。

 

Sさん、どうもありがとうございました。

 

マジェルカの事業を始めようとしていた時、日本全国あちこちの作業所さんを調べまくってやり取りしていた6年前、たしか夏頃だったでしょうか、歩き回っている途中でランチに入ったどこかのモ◯バーガーの中から携帯電話で工房まるさんと初めてお話させて頂いたりした事をふと思い出したりしました。

 

 

さて、このたび新たにマジェルカのパートナーとして奈良の社会福祉法人青葉仁会の「あおはにの家」さんが加わってくれました!

最初に商品のご提案を頂いてから後、細かなこちらからの逆提案にこの数ヶ月の間根気よくお付き合い頂いた末、マジェルカに並ぶ商品が完成して到着です‼︎

左から「イロトリドリ」「フクフクドリ」そして「ぬいぬいかめさんマグネット」とネーミングも見た目もとてもかわいい3つなのです♪

みなさまどうぞこれからよろしくお願いいたします。

 

 

前回ブログでご案内した今週末4/23(日)に予定の「マジェルカcafé」ですが、今回はお申し込みもそんなに多くはなくこじんまりとした会になりそうです。

ご興味ある方は是非ご参加くださいませ。

お申し込みは info@majerca.com まで。

 


作り手を訪ねる事で・・・

福祉事業所の訪問をしながらも記事にするタイミングを逃してみなさんにまだご紹介

出来ていないままになっている所というのが結構あります。

 

それらもこれから折を見てご紹介していきたいと思いますが、今回はそのうちのひとつ

マジェルカと同じ武蔵野市内にある社会福祉法人武蔵野という市内でも大きな法人が

運営する「デイセンターふれあい」という生活介護の事業所さん、訪問してから時間が

経ってしまっていますが、そちらのお話を。

 

マジェルカが商品のお取引などでふだんお付き合いしているのは、就労継続支援事業所

その中でもB型と呼ばれる種類の施設になります。
それらに比べると「デイセンターふれあい」さんがやっている生活介護事業所という

施設は比較的重度の障害者の生活を支援する種類の場となります。

 

どちらもあくまでも制度上での名称ではありますが、“就労継続支援事業所”はその名の

通り就労の支援の場という事になっているのに対し、“生活介護事業所”の方は就労=

お仕事 というよりは生活上の介護に重きを置いて支援する場ということになっています。
ですから、モノ作りを行っていても、商品のクオリティや生産性をあげたり、それを

販売して工賃(お給料)を稼ぐ事を目指すという事を事業所の目的として求められては

いないので、マジェルカとの関わりは比較的少ないタイプの事業所にはなります。


そんな生活介護事業所の「デイセンターふれあい」さんの商品を今マジェルカでは扱わ

せて頂いています。

それがこちら。


ペイントしたスニーカー。
そしてこれらのスニーカー、マジェルカでも結構評判良いのです。

 

同じエリア内で活動している事業所さんでもあり、せっかくなら積極的に繋がっておこう

という思いもありましたし、出来るだけ現場を知りたい、扱う商品の制作現場は可能な

限り見ておきたいのがマジェルカですが、今回訪問してみたかったのは他にも理由があり

ました。

 

まず、こちらの事業所さんとつながるきっかけですが、スタッフさんがマジェルカを訪れ

これらの商品を紹介して下さったのがはじめでした。

 

今となっては「マジェルカでも評判良いです♪」なんていってますが、実を言うと最初は

こちらの商品の取り扱いに対して積極的ではありませんでした。

私の方が。

 

その商品は可愛くて、今のマジェルカの売り場に同じようなモノは無いし、売り場でも

映えそう。

モノとしてはマジェルカの売り場にあったら面白いかも・・・とは思いました。

それでも積極的に扱う気持ちにはなりませんでした。

 

何故かというと、このモノづくりに重度の身体障害のメンバーさんがどれだけ関われて

いるのかと疑問を持ち、実際にどうやって作られているかを聞くと、やはり想像した

通り、自分たちでは手足が動かせないメンバーさんの横でスタッフさんが手を添えて

動かして作っているという様子。

 

もちろんそういう作業や支援の仕方自体が良い悪いという話でも、ましてやそれを

私が言う立場ではないのですが、マジェルカとして「障害のある方々が作った商品です!」

とお客様に自信をもって伝えられないな、と感じた。

 

実際には店頭でお客様一人一人全ての方に商品がどうやって作られているかを伝えている

わけではなく、また逆にどこで誰がどうやって作っているかまで細かく気にする方も

お客様の中にそういるわけでもない。

だったら、売れそうな商品で一応でも「障害者が〜」と謳えるんだったら良いのでは、と

考える人もいるかもしれません。

 

ただ、ウチではそんな簡単な話ではありません。

 

これまでもマジェルカでは、自分たちが扱う商品に関わっている人や、その現場を

出来る限り知るという事を重視してきたつもりです

 

それは売る立場として知らないと、また、知った上で自分たち自身がそのモノ作りや

それを売る事の意味を何か見つけられないと売りにくい。

言い換えるとそれらを扱う理由付けが自分たちなりに出来ていないと、ということ。

また、頭での理解だけではなくて気持ちの上でも納得や共感できないと、ということ。

 

なんだか頭が固い感じしますね。。。

 

実は私自身、この仕事を始めた当初、障害者施設のモノ作りの現場を知っていく中で、

かなりの割合でスタッフが関わっている作業に違和感を感じたのを覚えています。

 

例えば織物を織るのに、スタッフが織り機に糸を全てセッティングした上で、メンバー

はただ繰り返し作業でその機械を動かしているだけ(に見えた)だったり、

例えば陶芸ではメンバーは好きに粘土をこねたり丸めてるだけ(に見えた)で、最終的

にはスタッフがほとんど整形したり釉薬をかけたりする事でやっと製品として成り立つ

ということなどなど。

 

障害者支援の現場のリアルを知らなかった私にとって、障害者が作っていると言う

からには、全てかその多くの工程に障害のあるメンバーが関わっていると思い込んで

いたし、独特なユニークな製品もその多くはメンバーのアイデアから生まれているの

だと思っていたり。

 

今となってはそうでもないとわかるのですが。

 

アレ?と思った私が率直にその事を伝えた相手から

「私たちはメンバーもスタッフも一緒になってのモノ作りを大切にしています。」

という言葉を受け、「なるほどねー」と理解したり理解できなかったりを繰り返して

きた感じ。

 

そして、そのモノが出来上がってくるまでの背景で、何が大切な核なのかというのは

曖昧だと捉え、柔軟に考えるように、そしてなおさらまたじっくり観察して考える

ようにもなっていきました。

 

織り機のセッティングを全てスタッフで行い、メンバーはただバッタンバッタンと

機を動かす単純作業、一見それだけの作業に見えても、織る糸の色を選ぶのは

メンバー本人であったり、その方なりの力の入れ方やちょっとした遊びが入ったりと

で織り方はその人その人で違っていたり。

そして当然それによって出来上がるモノにもそれぞれ違う個性が出てくる。

 

メンバーが粘土を好き勝手にこねたり丸めたりしているように見えても、そういう

作業しか出来ないようなメンバーの作るモノを、それがあってこその商品だったり

作品に仕上がるように、スタッフが様々な工夫や努力をしていたり。

 

そして、必ずしも個性が云々だとか、感性が独特だからどうだ とかなんて部分が

特にみられないような作業だったとしても、きちんと丁寧に繰り返したり、決まった

ルールに沿って仕事を黙々とこなすというような仕事にも価値はあるのだろうし、

そうやって出来上がってきたモノは、他でもない生真面目な彼らの仕事の結果と

してはやはり価値はあるのかもしれないと思ったりもするように。

 

そしてマジェルカではそれらのモノづくりの背景にあるそれらを価値と認められる

からこそ商品として扱っているのです。

 

余談ですが、私が外の立場からそんな事を考えながら多くの福祉事業所さんや支援者

の方々を見ていてしょっちゅう感じさせられる事というのがあります。

それは、自分たちが思い込んでいる価値を、その通りに価値として感じとってくれる

相手もあれば、そうでない相手もあるということ、そしてそれぞれどういう相手なの

かという事と、それ以前に自分たちが障害のあるメンバーと一緒になって提供しようと

している商品やサービスの価値が一体なんなのか、どこにあるのか、そもそもそれって

価値なのか、逆に、それしか価値はないのか・・・というような事を、自分たちが

きちんと理解する事を二の次にして、モノ作りをしたりしたがる人が多いなぁという事。

 

話をもどして。

 

「そこに通う障害のあるメンバーが主役といえるモノ作り」

そうやって作られているモノにこだわっている(つもりの)マジェルカなのです。

「実は障害のある方でもこんなモノ作りができる、こんな力がある。」

本当は特別ではない当たり前の事だったりするのですが、その当たり前は狭い福祉業界

の中での常識ではあっても、昔の私と同じようにそれを知らない世の中の多くの人は

あまりに多く、そんな人達に知ってもらうのがマジェルカなのです。

 

さて、「デイセンターふれあい」さんの、重度の障害のある人たちの動かない手を、

スタッフさんの意思と力で動かしながら行うモノ作り(のよう)。

それは、「実は障害のある方でもこんなモノ作りができる、こんな力がある。」を

伝えるマジェルカが求めるモノとは違う、と言ったはいいけれど本当にそうなの

でしょうか?

 

お仕事作りをするはずの就労継続支援事業所などでも、例えばスタッフさんの作家活動か

と思えるようなケース、そのモノ作りってメンバーさんじゃなくてスタッフさんが主役

なのでは?といえるようなケースも実際にあったりします。

そんな中でモノを作って売ることを無理して頑張る必要が(ある意味)無いともいえる生活

介護のふれあいのスタッフさんが苦労や工夫をしながら重い障害を持っている方々を働か

せて出来あがったモノを発信するというお仕事作りをする意味ってなんなのでしょう。

 

この「デイセンターふれあい」さんのモノ作りはマジェルカで紹介出来ないと言いきって

しまっていいものなのかな・・・と。

しかもそのモノ自体マジェルカで商品としての価値があると言っているのに。

 

事実、はじめは何も知らなく始めた自分が、たくさんの現場を見、話を聞く中でマジェルカ

の商品の価値ってなんなのかという部分が少しずつ変わって(というか増えて)きている。

 

そうだったはずなのに、もしかしたらいつしか固定した見方になっていたり(その方が楽)

価値として受け入れるよりも受け入れない理由探しをする方に傾いていたのではないかと

いう自覚もどことなくあったり。。。

 

だったらいっそこの商品が作られている現場をこの目で見てみて、話を聞いてみて、その

結果自分がどう感じるのか、そしてそれをマジェルカとしてどう捉えるか。

 

それを試してみたい。

 

そういう気持ちがあっての訪問でもありました。

 

訪問の様子を、といいながらそれ以前の思いの部分で少々語りすぎました・・・

 

実際のその様子は

バネ式の特製の治具にスタッフさんが絵の具をつけて

 

スタッフさんが利用者さんの手を取って治具に添えて

 

エイッ! ピシャッ‼︎みたいな感じで前に置いてあるシューズやTシャツに絵の具が飛んでいく

という感じ。

 

 

こちらは革細工です。

模様を型押しするための刻印棒とごっついハンマーをスタッフさんが特製治具にセット!

 

あっ!ちょ、ちょっとまだ!まだ離しちゃダメだからね・・・って感じ(かどうか)で

スタッフさんがメンバーさんの手を取りながらハンマーどっかーんっ‼︎

 

こちらは染めた革の乾燥工程

ドライヤーを手にしているのはスタッフさんです。

メンバーさんが、まるでタイムボカンシリーズにでも出てきそうなデッカいボタンをポチっと

押すとブォーッと温風が出てくるという仕組み。

 

と、こんな感じです。

 

みなさんはどう思われましたか?

 

写っている以外、半分以上のメンバーさんは自分で手を動かして作業が出来る方でしたが、

その中に混ざって障害の重い方もこのように関わっているのでした。

 

 

別室でスタッフさんとお話した際に

「あの方達は自分でどういう作業をしているのか分かったりとか、モノが出来あがったら嬉しい

とか売れたら嬉しいとか思ったりしているのでしょうか?」

と聞いてみました。

 

私の中では「そうですよ」という答えを実は少し期待していました。

 

でも、返ってきた答えは「正直わかりません。」という答えでした。

とても誠実で穏やかな方です。

そんな方からのとても誠実な答えでした。

 

そして「でもきっとそうだと思っています。」とも。

 

喜んでくれる声や笑顔といった目に見える見返りがないとなかなかモチベーションが上げら

れない自分が少しだけ恥ずかしくなりました。

 

やってもやらなくても。。。

だからやらないという人たちもいたりする中で、自分たちで何かを信じながら、自分たちで価値を

作り出すこういう努力。

それを通じて障害のあるメンバーさんを少しでも世の中と繋げるチャレンジには、クールだのドライ

だのともっぱら評判の私だって心が動かされます。

 

それはまた一つのマジェルカに並ぶ商品の価値となり得るというか、価値にしたいと思いました。

ですから商品を扱い、商品だけでは伝わらないその価値をこういう場で発信していきたいと思い

いまさらながら書いている次第です。

 

そうそう時間を作る事は出来ないのですが、制作現場を訪問する事、それ自体が自分たちにとって

マジェルカの事業をやる意味を再確認でき、続けていく意思を強めていく事につながっていると

実感します。

これからも出来るだけそういう時間を作る努力してここでもご紹介する機会を増やせればと思います。

 

そしてマジェルカの商品を手にして下さるお客様が、それぞれにあるその商品の背景を思い描いて

楽しんでくれればいいなと思います。

 

お客様が、そして私たち自身が思い入れの持てる商品、愛おしいと思える商品をこれからも増やして

いきたいとも思っています。

 

 

〜ご案内〜

ご要望も頂きながら月イチでの開催がままなっていない「マジェルカcafé」ですが、

今月は4/23(日)に開催いたします。

目的は別になんでも構いません。

参加してようかなという方は お名前とご所属、ご連絡先をinfo@majerca.com までお願いいたします。

 

スペースの関係上、人数が多くなった場合にはお断りさせて頂きます。

そこでお願いです。

これまではそんな事が無かったのですが、前回はお申し込みされながらご連絡もないままに

来られなかった方が3名もありました。

障害者となんかやりたいっていうデザイナーさんと、障害者とモノ作り&ショップをつくりたい

ので相談にのって欲しいっていう障害者支援事業やってる団体の人たち。。。

逆に参加したいって方を数名お断りしたにも関わらずだったのでなおさらがっかりしました。

 

気楽にご参加いただいて結構ですし、事情が出来て参加できなくなるのは仕方ありませんが

最低限のルールとマナーは守ってご参加の申込み下さいますようお願いしたいと思いますm(_ _)m

 


マジェルカ、障害者就労支援事業所へ(その3)

前回記事の続きです。

 

その前に・・・

 

就労支援事業所開始の開設にあたって配置が必要な「サービス管理責任者」通称サビ管、

見つかるまでなかなか苦労したわけですが、この度ようやく決まって事業申請の準備を

本格的に始動したところだったわけですが、そのサビ管さんに辞退頂くという事態に

(うまいシャレですが笑い事じゃありません・・・)

 

ということでここ最近書いてきた話はなかった事に。。。

 

え?ふざけんな?


わかりました、では次の手を考えるだけです。

 

もし最悪の場合には記事を全部削除して行方をくらます事にします。。。

 

なんていいつつ、立てた事業計画を修正し目論んでいた新規事業開始のスケジュール

がずれる事には間違いがなさそうですが、やる意思には変わりありません。

 

正直一時は途方にくれましたが、今はもう腹がすわりました。

この数日で次の手を考え、動き、その解決方法もほぼ固まりましたし、それはむしろ

結果的に以前よりも前向きな形になったのではとも考えています。

たぶん。

 

ということで予定通り続き書きます。

 

前回は、マジェルカが障害者支援の現場をやらない、やりたくなかったという事を

書きました。

 

では、なぜそんなマジェルカが「障害者就労継続支援A型事業所」を開設しようと

決めたのか。

 

その大きな理由の一つは、今まで6年間継続させてきたこの「マジェルカ」を、この

先も続く場所にしたいからです。

 

今現在事業をやっている立場としては本当は言うべき事でも、また、言いたい事でも

ないのですが、今回ここでは出来るだけ本当をお伝えすることで、理解をして頂ける

のではと考えているので書きますが、残念ながらマジェルカはまだまだ盤石な経営だ

とはいえません。

 

それは私の経営に関する能力や資質によるところが大きいのは認めているので、今

そこは突っ込んでもらわずとも結構。

 

この分野、可能性はたくさんある(と思っています)。

だから、もし私でない誰かがこのマジェルカを運営していたら今頃はもっともっと

ダイナミックな活動になっていたかもしれないと思う事もしばしば。

(“たられば”を言ったところで実際にはなんの意味もないのはわかってますが)

 

とはいえ今日までなんとか6年間続けてきました。

でも、いまだにもろい状況を克服しきれてはいないのが実際です。

 

そんな毎日でしたから、正直これまでに何度マジェルカをやめてしまおうと考えた

ことか。

そして、この先いつかまた「あーもう疲れた・・・」とマジェルカを終わらせる事は

あると予想はできます。

それは、意図せず私の身に何かがあった場合でも同じ事。

今の世の中何が起きるかわかりません。

 

でも、前回の記事でも書いたように、もともとマジェルカは私が個人として興味を

もち、やりたいと考えて始めた事業。
ですから私が続けられなくなったら店をたためばいいだけの話。

 

なのですが、今となってマジェルカは私一個人の手を離れてしまい、私が私の意思

だけで好きにして良いものではなくなってしまったような感覚をもっています。

なんだか自分でも変な話だと思いますがわかってもらえますかね?

それが私にとって幸せなのかそうでないのかは分からなくなる時もあったりします

がそれはさておいて。

 

それは自意識過剰にも聞こえるのかもしれません、でもいつからかそういう目で

マジェルカをみています。

 

そして同時に間違いないのは、そういう意識だったからこそ続けてこれたのだと

いうこと。

 

そんなマジェルカが、私と一緒になくなってしまうのではなく、私がいなくなっても

続いていく仕組みを作っておきたいと考えたのが今回の決心の理由の一つ。

 

その為には制度を利用するという事に、頭ではなく気持ちの部分で持っていた抵抗感

は拭えました。

 

そしてそれだけではなく他の理由もあります。

 

マジェルカではこれまでにアルバイトや、時にはボランティアという形でスタッフと

して関わってくれた方が何人もいました。

今もいます。

 

その中には障害をもっているという方も何人かはいました。

そんな方が来るのもマジェルカが障害のある方々と関わるこんな事業だからこそ

なのでしょう。

 

とはいえ、障害があるから関わってもらったのではなく、あくまでもこちらが求める

働き方を、こちらが認められる範囲で行ってくれると判断したから関わってもらった

のであって、障害がなかろうがそれが望めなければ関わってもらうことはしません。

 

マジェルカには役割と目的があり、それを果たす為に求められる働き方というものが

あります。

その元々のマジェルカの役割と目的を差し置いて、わざわざ新たに別の役割として

障害のある方々のお仕事を作ったり環境づくりをするということは考えてなかったし、

本来部分でやれていない事もある中で新たに手を広げる余裕もありませんでした。

 

でも、そんな関わってくれた方たちのその後はというと、ほとんどは残念ながら

マジェルカで働き続けていく事は出来ませんでした。。。

 

それは、彼女たちが私が求める働き方が出来なかったから、というより、私の求める

働き方というのが彼女たちにとって負担が大きすぎたからだと今では考えています。

 

小さな組織だと、そこに関わる一人一人の仕事の範疇は多く責任も大きくなるものです。

しかもマジェルカではその少ないスタッフで、やらなければならない事に加えてやりたい事

も多く、ショップという商売柄もあって常に日々時々の状況で判断し対応する事柄は多く、

その一つ一つも細かいのです。

 

そしてこのご時世には引かれるかもしれない言い分ですが、かけるコストに対しては

少しでも高いパフォーマンスの発揮を望む、平たくいえば給料払ってるんだから出来る

だけ働いてもらうってのは、それが余裕がない中でかけるコストだと尚更になります。

 

ダイバーシティが叫ばれるなかでそんな人たちをしっかりと受け入れて結果を出す職場も

世の中にはあるのにそれがマジェルカの実際。

残念ながら彼女たちが辞めてもマジェルカでは今は仕方がないのだと思っていました。

 

でも、何度かそういう経験を繰り返す中で「本当はそんな結果にならないようにもっと何か

できたんじゃないか」という思いもだんだん溜まっていきました。

 

そもそもがマジェルカに何かを期待して飛び込んできてくれた彼女たちです。

 

それに私自身が初めて障害がある方と共に働いてみて

(とはいってもわずかな例でしかありませんが)

出来ない事は出来ないけれど出来る事は出来る、という当たり前の事に、しかも出来る事は

私以上に(少なくとも接客は私以上にみなさん素晴らしいです、というか私がダメです・・・)

という事も見てきたりして色々と本当に考えさせられました。

 

そんなこんなで、マジェルカとして出来ないものは出来ないではなく、この際いっそ障害の

ある人を受け入れるという事を、きちんとギャラをもらって請けおう形にしてしまえれば、

これまでの「給料払ってるんだからしっかり働いて!」(言ってて恥ですが・・・)

を押し付けるだけのモードとは別に、そしてそれに応えられない人は潰れて離れて

いってしまう事にならないように、“しっかり働いてもらう”為の体制や仕組みづくりを

マジェルカでも出来ると考えました。

 

しかも、一人一人に対してそこまで高いパフォーマンスの発揮を求めなくても、関わる

人数や種類が増えればトータルとしては大きなパワーアップが望めるという確信もあります。

少なくとも、私一人で(週3日はそうなのですが)レジを打つ合間に裏で写真撮って

webショップの更新したり、商品を陳列したり、その合間には値札貼ったり発注したり、

商品の企画したり、などなどをやっていたのに比べれば一つ一つの仕事のスピードも量も

クオリティも間違いなく上がるのは明らか。

 

そんな思いや打算があっての今回の判断でもあります。

 

「打算」ってのはいわゆる損得勘定、コストバランスを考えることだともいえるのでしょうが、

「仕事」や「労働」ってものを考えた時には、雇用する側もされる側もそのコストバランスの

感覚ってのは随所で持たなければならない感覚の一つだと思っています。

福祉の世界では感覚だけで毛嫌いされがちなものですが、それは他ではないマジェルカが

事業所をやる上での価値として。

今回A型事業所をわざわざ選んだのもそこだったりするのですが、まぁ今回この点はさらっと

流します。

 

そしてまだ他にも理由はあります。

 

マジェルカは行政などから予算をもらい委託を請けている相談窓口ではありません。

ですが、全国の作業所さんやその他諸々の方からご相談をいただく事は多いのです。

本当に多いです。

それは製品の販路拡大だったり、商品作りだったり、販売の仕方だったり。。。

 

実は全国各地にそれらの役割を、しっかりとギャラをもらって付託されている

団体ってのは結構多くあります。

でもマジェルカはそんな団体さんのようによろしくお願いされてやっているわけでは

ありません。

でも多分そんな団体さんたちよりも相談って多く受けてるんじゃないですかねウチ。

ただ、ワタシ、値札貼ったりしなきゃならなかったりで結構毎日忙しいんですよ。

 

それでもワタシこう見えて結構律儀なんで、そんな相談メールなどにも基本全てに

お返事はさせてもらいます。

 

でもまぁ経験からいうと7割くらいはその後のお礼の一言でもリアクションは

ないですね。

ここ半月の間にも3件ほどそんな感じでした。

なかなかガッカリさせてくれます。

 

別にやってあげてる感というのではなく、意識が高い相手、しかも頭や口だけで

意識高い系ではなく、リアルな現場にいて1mmでも今日よりも良い明日をと

思ってるような相手とやり取り出来るというのは、自分にも刺激や力になるので、

もしかしたら今回の相談相手さんは7割の方じゃなくて3割の方かも、と期待して

対応するのですが、それがやっぱり7割だったりするとガッカリもするし正直な

気持ち無駄な時間を取られたとも感じる。

 

でも、なんだかガッカリし慣れてきました。

 

でも残り3割と巡り合った時の嬉しさはそれに勝るのでやり続けてるみたいな感じ。

 

それがもし、事業所になることで行政から報酬を頂けるようになれば、半分公営

みたいなもんだから、そんな全国の作業所さんなどからの相談事に、時間だけで

なく心の部分でももう少し余裕を持った対応が出来るかもしれないとも思うのですよ。

 

そう考えて接したら、もしかしたらことらのガッカリ度合いも少しは減るかも。

 

マジェルカはその部分のサービス提供に対して給付金頂くわけではないし、

その部分を本来のサービスとしている他所の団体さんはたくさんあるんですけど。

 

オマケです。

 

また、作業所さんからだけではなく、最近ぐんぐん増えているのは、マジェルカに並ぶ

商品やそれを作る作業所さんの情報を、マジェルカのショップやwebショップで収集して、

同じようなコンセプトのショップ(主にwebが多いようです)を開いてそれらを展開する

というパターン。

 

マジェルカがそういう方々にとっての情報集めの場になっちゃってます。

 

中には会った事も無い相手や、たった今初めましてなのに

「マジェルカさんみたいな事ワタシもやりたいからリスト下さいっ!」って猛者もいます。

 

そういえば東京都さんが今期開店したり、新たに開店しようとしている福祉ショップの

運営を請け負っている会社のご担当さんなんかも来てますよね。

しかもこっそりと。

こちらは同じ地域で同じような活動をしている同士で、出来ればご挨拶くらいはしたいの

ですがね。

(以前にメールでその旨送ったら断られました・・・涙)

 

とかとか。

 

でも結局はマジェルカに商品を出してくれる作業所さんにとって販路が広がるのがメリットに

なれば良いと、また、それがマジェルカの売り場としての価値だと考えてもいます。


マジェルカに並ぶようなモノがどんどん社会に溢れていけば良いという思いもあるし。

 

ただ、趣味ではなく、それで食べている身としてはなかなか折り合いのつけどころが

難しい部分ではあるのです。

 

でも、そこもマジェルカが公的資金を使わせてもらう立場になった際には、半公営の運営

として(こういう言い方が正しいのかわかりませんが)マジェルカの商品や取引先情報

なんてものも、「我々のような事業者は公の福祉の向上に資するのが役目でも

ありますから」なんて、高倉健っぽく「自分、不器用ですから」みたいなノリで言っちゃって、

極端な話、マジェルカを社会の共有財産として考えてしまえたら気が楽にもなるのかとも。

(とはいえさっきの猛者のような誰にでも、というわけにはいきませんので都度判断ですが)

 

ただし、どこかの団体さんのようにどこかから自動的にギャラをもらえるわけではないので、

利用者さんにお給料を払うA型事業所としては、それらの価値を内側で囲い込むのではなく

活用していくという方法もありかもです。

 

そんな考えも後付けですが今回の動機になりました。

 

 

そして最後、言ってしまいますが、妹が働ける場を作りたいという思いも。

 

この類の事はえてして聞きますが、周囲に当然に理解し共感されると思うべきではないと私は

思っているのですが、何度も言うように今回は全てを、という事で。

 

以前にもここで触れた事はありますがそんな毎回みなさま読んでくれてははいないでしょうから

改めていうと私の妹は障害者手帳の保有者です。

知的障害のボーダーってやつで今は一般就労しています。

 

毎朝4時に起きてコンビニのサラダなんかの惣菜を作っています。

明日も明後日も。

自分にはとてもできませんよ。。。

 

ワタシとは違っておっとりしていて心は優しい女性です。

やれない事は多いけれど、やりたいという思いはきちんと持っています。

周りから認められたい、求められたいという気持ちは私やあなたと同様にもっています。

その相手が猫でも。。。(笑)

 

でも、というかだからというか、悲しい思いや淋しい思いは人一倍経験してきているのは、

その全てではないけれど知っているし感じます。

 

これ、本人も母親もパソコンもスマホも持っていないので、このブログなどは見てはいない

はずなので書けています。

ちなみに私たち家族には父親はいません。

 

彼女の将来を考えるのは私の役割です。

今はプレッシャーや負担とかではなく当然の事として。

 

だから今回の事は彼女の職場づくりにもなり得るかもと。

 

その事を結果的に彼女が選ばなかったとしても。

 

そして、それは彼女の為だけではなく、その他の人にとっても意味のある場にしていけるの

ではと。

 

そんな私的な考えも実のところ今回の動機に混ざりました。

 

 

今回の事業所化の判断はそんな事やあんな事が絡まり合っての事でした。

 

3回に分けて書いてきたところではありますが、ひとまずこの件ははこれでひと段落。

 

実際の動きとしてはひと段落どころではありません。

 

とりあえず、これからのマジェルカを見守ってほしいし、応援してほしいしそして色々

教えてほしいと思います。

 

知らない事はまだまだたくさんあります。

 

どうぞこれからもマジェルカをよろしくお願いいたします。

 


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